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タイの合成語

[avatar] Saori | Publish on 18 July, 2017

คำซ้อน kham sáwn

「คำซ้อน kham sáwn」 とは「คำ kham」で「言葉」、「ซ้อน sáwn」で「重ねる」の意味となり、これらを組み合わせて合成語という意味になります。合成語を構成するのは、二つ以上の意味が似ている言葉や異なる言葉です。意味を強調し、言葉通りをよくする目的や、韻を踏ませる目的で使用されます。

タイの合成語

合成語がよく使われる理由

1.)  タイ語では、一つの言葉はさまざまな意味を表すので、そのまま言うと勘違いされる可能性があります。例えば ขัด khàt は「研ぐ」と「支える」という意味があるので ขัด khàt(研ぐ)+ ถู thŭ(拭く)を合わせて ขัดถู khàt thŭ(擦る)になります。意味が強調でき、はっきり分かるようになりました。

2.)  タイの単語は同じ発音でも書き方や意味が違う単語があります。つまり、คำพ้องเสียง、同音異義語といいます。例えば มั่น mân(強固)/ หมั้น mân(婚約)同じ発音なので หมั้น mân (婚約)+ หมาย măai(状)を合わせて หมั้นหมาย mân măai 婚約するという意味になります。どちらの意味なのかはっきり分かるようになります。

3.)  タイ語は 5 つ声調音があります。それぞれの意味が同じではないので合成語を利用すると意味を強調したり分かりやすくなります。

例:
คำ kham(言葉)/ ค่ำ khâm(夜)の声調音は少し違いますが、勘違いしやすいです。
ถ้อย thâwy(言)+ คำ kham(言葉)を合わせて ถ้อยคำ thâwy kham(句)になります
ค่ำ  khâm(夜)+ คืน khuen(晩)を合わせて ค่ำคืน khâm khuen(夕べ)になります。

4.)  タイ語にはカンボジア語、バーリ語、梵語などの外来語が多いので最初に勉強する時、意味があまり分からない場合もあるため、外来語とタイ語を合わせる合成語を使うとわかるようになります。

例:
ทรัพย์ sáp(梵語・財という意味です。)
สิน sĭn(タイ語・財という意味です)
ทรัพย์ sáp + สิน sĭn を合わせて ทรัพย์สิน sáp sĭn(財産)になります。


タイの合成語の種類

合成語は 2 種類に分かれます。

1.意味を合わせる合成語 

  • 同じ意味の言葉を合わせます。

例:
พูด phût(言う)+ จา jaa(言う) = พูดจา phût-jaa(しゃべる)จิต jìt(心)+ ใจ jai(心) = จิตใจ jìt jai(精神)

  • 似ている意味の言葉を合わせます。

例:
คัด khát(抜き出す) + เลือก lêuak(選ぶ)   = คัดเลือก khát lêuak(選択する)
แนะ náe(授ける)  + นำ nam(案内する) = แนะนำ náe nam(紹介する) 

  • 反対する意味の言葉を合わせます。

例:
แพ้ pháe(負ける) + ชนะ chá-ná(勝つ)  = แพ้ชนะ pháe chá-ná(勝敗)
ชั่ว chûa(悪)+ ดี dii(良い) = ชั่วดี chûa dii(善悪)


2.韻を踏んでつくる(音を合わせる)合成語
きれいで滑かな響きにするため、韻を踏むように合成語を使います。

例:
จริง jing(本当)   + จัง jang(韻)      = จริงจัง jing jang(真剣な)
งง ngong(迷う) + งวย nguay(韻) = งงงวย ngong-nguay(混乱する) 

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